専門外来
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私たちの体には、体に入ってきた有害な物質、ウイルスや細菌などから体を守る免疫という仕組みがあります。この免疫の仕組みが強く反応しすぎてしまい、体に有害な症状を引き起こすものが「アレルギー」です。
これらが、小児の主なアレルギーが原因の疾患です。
アレルギー科の診断・治療では、症状やその時の状況から原因を推測することからはじめます。 気になる症状が見られた時には、その時の状況をメモや画像などで記録し診察時に持参してください。
今後のアレルギーの見通しや考え方についてもしっかり寄り添ってフォローいたします。お肌、食べ物、予防についてアレルギーのことで気になることはお気軽にご相談ください。
アレルギーの原因がダニやホコリ、スギ花粉の場合は舌下療法が有効です。お子さんの性格にもよりますが、上手に舌下にお薬を乗せられる場合、小学生から可能なお子さんもいらっしゃいます。
花粉以外のアレルギーの体質をお持ちのお子さんの場合、喘息等がないか小児科での全身状態の管理をせずに舌下療法を導入すると重篤なアレルギー発作の危険がございます。ご希望の方はきちんと小児科医が全身状態を拝見いたしますので、どうぞご相談ください。
それもそのはず、お肌は体を外の世界の刺激から守る最大の臓器で肌は毎日私たちの体の一部として最前線で働いているのです。
産まれたばかりのお子さんの皮膚は薄く発達過程です。
産まれてすぐは羊水で浮腫んでいた薄い皮膚が、生後体重が増え始めると皮脂分泌が盛んになり乳児湿疹がたくさんできる皮膚に変化します。皮脂分泌が落ち着く生後4か月頃には逆に乾燥したり、月齢と季節によっても劇的に変化してきます。
お子さんの大切な皮膚を守るためにスキンケアは大切です。
一方で、単一のケアをずっと続けているのではなく、お子さんの年齢や季節、アトピー性皮膚炎やその他湿疹のの有無なども考慮して、スキンケアしていく必要があります。
近年、適切なスキンケアが後のアレルギー疾患を予防できることがわかってまいりました。0歳からのこどもクリニックではそれぞれのお肌の状態を見せていただき、適切なスキンケアをアドバイスさせていただければと思います。
子どもは腸の機能が成熟途中なので、便秘や下痢になることはよくあります。
乳幼児は便の回数や状態が様々ですし、離乳食の開始、トイレトレーニングなどのタイミングで排便にも変化が起こるため、とても難しいですよね。小児科診療をしていると、最近は便秘のお子さんがとても増えたなと感じます。
便のことで気になることがございましたら、お子さんの便通の状態が治療が必要な便秘なのか見極めてアドバイスいたします。
便秘の治療は
の4種類に分かれます。
一時的な便秘でスルッと改善してしまうお子さんもいらっしゃれば、長期的にお薬を続けて腸の成長を待つ必要があるお子さんもいます。また対応方法は年齢によっても変わってきます。
生まれて2歳ごろまでの子どもは毎晩おむつにおねしょをしますが、その頻度は年齢とともに減っていきます。
「おねしょ」と「夜尿症」の違いは年齢がポイント!
5歳以降で月1回以上のおねしょが3か月以上続くものは「夜尿症」と定義されています。
ときどき「おねしょ」をしてしまう程度の子どもの比率は5~6歳で約20%、小学校低学年で約10%、10歳児でも約5%と意外と多くのお子さんが悩んでいます。
なかなか周りに言えないデリケートな問題なので、気がついたらご相談ください。お子さん自身に治す意欲がある場合、治療で治せる可能性があります。
乳幼児期は保護者同伴の定期健診がありましたね。
その後お子さんの発育についてご心配なことはありませんか?
小学校に入ると健診は学校健診に以降し発育上のお子さんやご家族のお悩みを相談する機会がグッと少なくなってしまいます。
子どもにはそれぞれの個性があり、身長や発育も違います。発育のパターンもそれぞれで、ゆっくり伸びる子どももいますが、一方では早く身長が伸びてしまって、その後はあまり伸びずにいる子どももいます。
このような場合は一度ご相談ください。
お子さんの発育を診察の上、フォローいたします。もし、専門的な判断が必要とされた場合は適切な医療機関にご紹介いたします。
2006年以降は減少傾向となりましたが、現在、小学校6年生の男子では約10人に1人が、女子では約8人に1人が肥満児となっています。食生活および社会生活の欧米化がその原因と言われています。
血圧測定を行います。
一番多い単純性肥満の方は、運動療法などをおすすめすると同時に、二次的な疾患が発症したりしていないか定期的にチェックいたします。